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私は本日2度目の全力疾走で教室にかけこんだ。
「ギリギリセーフ…。」
制服のリボンを緩めながら思わず口からこぼれる。
そうだ…遅刻の事で今日、言われたんだった。
そう思った時はもうすでに時遅し…。
「またか?お前、全然反省してねぇな。」
その顔が私にとってはもっとムカつく。
「俺、マジ2年になって早々お前が隣で超~最悪だわ。」
それはこっちのセリフだっ!というように睨んでみる。
でも、遅刻をしたのは事実だから言い返せない。
私はその時間の授業中、冬真の思いやりの無い言葉を思い返してはイライラしていた。
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