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がっくん
私の愛しい人。
恋愛にトラウマがあった私が、こんなにも人を好きになれるなんて思わなかった…
自分よりも大切に思える人が出来るなんて、思いもしなかった…
愛する人と一緒にいれば、幸せは倍になって…悲しみは半分になる。
そんな単純なことを、私に教えてくれた人。
「これからずっと一緒なんだね♪
幸せすぎて死んじゃいそう///」
「キス……しようとしたけど、やっぱ辞めとこっ!
死なれたら困るし(笑)」
「………////」
そんな事を言いながら私の頬に手を当て、優しくキスをしたがっくん。
がっくんは私を見つめイタズラに笑うと、ゆっくりと視線を遠くに移した。
「『家族なんていらねぇ…』って思ってた俺が、結婚だって…///
そんなヤツと結婚するの、不安じゃねぇ?」
「全然♪
がっくんは……『いらない』って思ってたんじゃなくて、家族を作ることが『怖かった』だけ…
『壊しちゃいけない』…って…
でもそれって…逆を返せば、それだけ家族を大切に思ってる証拠じゃない?///」
そう言って、私はがっくんの手をぎゅうと握りしめた。
「だから全然、不安なんてない♪」
「……ひな…
ホント、相変わらずスゲェな///」
「えっ!?私、ヘンなこと言った?」
「うぅん…言ってない♪
……もう二度とこの手、離さないから……幸せになろうな///」
「……うん///」
緑の絨毯に手を繋いだがっくんと私の影が、ゆっくりと重なった。
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