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神父様が手にした純白のリングピローの上には、見慣れた指輪が二つ。
そう…それは付き合って初めてのクリスマスにプレゼントされたペアリング。
結婚指輪を購入すると言ったがっくんに、「結婚指輪はどーしてもこのペアリングがいい」とお願いした私。
がっくんと離れていた間、この指輪にはたくさん力をもらった。
だからこの指輪しか考えられなくて、意見を通させてもらったって訳///
指輪の交換が終わると、誓いのキス。
この誓いのキスは違った意味でハラハラさせられた。
それは今からさかのぼること、2日前…
ハワイに向かう飛行機の中
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「結婚式の誓いのキスってさ、どんくらいの時間すんだろうな?」
「…んー……2秒ぐらい…かね?」
「2秒か…結構短いんだな…
芸能人で長かった人って、どんくらいか知ってる?」
「……あー…前にテレビで言ってたけど……忘れちゃった…」
日本時間の深夜2時過ぎ…
普段から夜型のがっくんはちっとも眠そうじゃないのに、私はというと……
反応も返事も遅くなるほど、ウトウト状態。
ところが…
「どーせなら芸能界一の記録、作んなきゃな♪」
睡魔に襲われていた私の目が、がっくんの一言で一気に見開いた。
サラッと恐ろしいことを言ったがっくんに、何て返していいか分からなかった私は、すぐさま寝たふりをした。
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