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私の最大のライバルだった夏帆ちゃんは私とがっくんが復縁してからというもの、何故か時々COREに顔を出すようになった。
最初はお互いぎこちなくて、なんとも言えない空気が漂っていたんだけど、その度にRenさんが場を和ませてくれて…
でも会う回数が増えるにつれ、Renさんの力を借りることも違和感もなくなっていった。
言葉は少々キツイけど、本気で私たちのことを心配してくれていたのがひしひしと伝わってきて…
気づけば私の心の中のしこりも、すっかり消えていたの。
きっと彼女は不器用なんだ。
それががっくんにも分かったみたいで、今じゃすっかり…とはいかないけど、少しだけ心を開いている。
桃と夏帆ちゃんは飲み友達とゆーか、ケンカ友達。
仲が良くなったせいなのか、二人とも言いたい放題で、言い合いは日常茶飯事。
「そのぶりっ子、辞めない?」
「ひどぉーい!夏帆ぉ、ぶりっ子なんてしてないですぅ!!
Renさ~ん、聞いてくださいよぉー///桃さんが~…」
「ちょ、ちょっと!Renさんは関係ないでしょ!!」
「もぉ~!二人とも、一回落ち着こっ///ねっ?」
こうしてヒートアップした二人の間に割って入るのが私の仕事。
でも…
「ひなはどっちの味方よ?」
「ひなさん、『どっちも♪』はナシですからね!」
夏帆ちゃんは今じゃ私にとって妹のような存在。
妹と言っても、姉より強~い妹だけど(笑)
とにかく、どっちつかずの私に詰め寄る二人は、私がオロオロしても容赦ない。
まるでお嫁さんとお姑さんの間に入った旦那さんのよう…
結局、そんな事をしている間に意気投合してるのが、いつものパターン。
でも……なんだか嬉しい///
賑やかだったCOREが益々賑やかになった。
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