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「わかった!わかりました!!
無心で投げます///」
桃、ゴメン…と心の中で謝りながら、私はその場を治める。
だって、夏帆ちゃんの言うとおり神様の前だし…
だからこれは決して夏帆ちゃん側についた訳じゃない///…と言い訳をしながら、頬を膨らませている桃を横目に、私は胸の前でブーケを抱えた。
「では、投まーす!せ~の♪」
私の掛け声と共に青い空にブーケが高く舞い上がり、そのブーケを手にしようとたくさんの手が伸びた。
ガシッ♪
それはそれは、見事なジャンピングキャッチ!
でも問題発生…
それは…一つのブーケに対して掴んでいる手が2つ。
「ちょっと!こーゆー時は年下が譲るってもんでしょ!?
部活だって、会社だって…それが常識なんだから!」
「それは残念♪
夏帆、部活入ったことないんですよぉ(笑)
会社って言っても、この世界は実力社会なんで♪」
「う"っ……
じゃ、じゃあ、言い方変える!
そっちはアイドルなんだから、ブーケトスに頼らなくても選り取り見取りでしょ!!
だから譲りなさいよ!」
「今『アイドル』とか『アイドルじゃない』とか、関係ないと思いますけどぉ!
確かに頼らなくても全然大丈夫ですけど、夏帆、負けず嫌いなんですぅ!!
桃さんこそ、正々堂々と闘ったらどーですかぁ?」
これじゃあ、ハワイまで来たのにCOREにいるみたい…
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