2629人が本棚に入れています
本棚に追加
ガーデンパーティーは厳格な式とは違い、和やかなムードの中とり行われた。
パーティーの進行はRenさんに任せたというか…勝手に決められていたというか…
まっ、Renさんのおかげで盛り上がったことは間違いないんだけど、ファーストバイトが大変なことに…
「……Renさん、ホントにコレでやるの?」
「もちろん♪
ひな、豪快にGacktに食べさせてやって!」
Renさんが用意したのはフォークではなく、料理に使うお玉。
Renさんが周りを煽って「食べろ」コールを引き起こすと、ヤケクソになったがっくんが豪快にかじりついた。
鼻から口の周りまで、ベッタリとくっついた生クリーム。
こんながっくんはなかなか見れない…とばかりに、周りにいた人たちがシャッターを切った。
「クリームも滴るいい男だろっ?(笑)」
「そうだね(笑)
私も桃に焼き回ししてもらおっと♪」
私はそう言ってクスッと笑い、がっくんの鼻についているクリームを人差し指で拭い、ペロッと舐めた。
今度は私の番。
てっきり普通のフォークが出てくるのかと思いきや、私の時も用意されていたのは、もちろんお玉だった。
気をつけて食べても鼻には付いてしまう訳で…
でもそれだけで終わらなかった。
ハンカチで拭こうとした瞬間、直接ペロッと私の鼻を舐めたがっくん。
私の顔が真っ赤になったことは言うまでもない。
.
最初のコメントを投稿しよう!