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ガーデンパーティーの最中…
楽しそうに談話しているみんなの脇をすり抜け、私は一人離れた場所から会場全体を眺めていた。
私の好きな花で飾られた空間に、たくさんの笑顔が溢れている。
みんな、私の大切な人。
1年前はこんな未来を想像もしていなくて…ただ毎日を消化するのに必死だった。
これは神様からのご褒美なのかな?
つい昔を懐かしむ私。
「こんなところで、何やってんの?」
「えっ!?……あっ、がっくん///」
私が会場にいないことを心配して、探しにきてくれていた。
「あっ、うん…みんな楽しそうだなぁって思って♪」
「そうだな♪
でもRenとYamatoは、完全に俺らの結婚式だって忘れてそう!
『新種の合コン』だって勘違いしてんじゃねっ?(笑)」
そう言ったがっくんだったけど、やっぱり嬉しそう。
「ふふふっ///
まぁ、それでもいいじゃない♪
……でも…ホントに結婚したんだね、私たち…
なんかまだ信じられない///」
私はそう言うと、左手にはめられた指輪を見つめた。
右手の薬指にはめられていた指輪だけど、左手に移っただけで別物のように感じる。
輝きも、重みも…何もかも…
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