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「こないだ読んだ本にね、書いてあったの…
好きな人が自分のことを好きになってくれるのって、すごい奇跡なんだって…」
読んだ本にはこう書いてあった。
人生80年として、人が一生で出逢う人の数は…
何らかの接点を持つ人 30,000人
同じ学校や職場、近所の人 3,000人
親しく会話を持つ人 300人
友人と呼べる人 30人
親友と呼べる人 3人
この地球上で出逢うだけでも大変なのに、私はがっくんと出逢って、好きになって…がっくんも私を好きになってくれた。
これって…やっぱり奇跡。
「不思議だよね///
高野院長と武田さんが幼なじみじゃなかったら…
がっくんが虫歯になってなかったら…
私たち出逢ってなかったんだよ?」
私が高野歯科に勤めてなかったら…
がっくんの担当マネージャーが武田さんじゃなかったら…
挙げたらきりがない。
「この偶然がなかったら、私は〈tie-up〉のファンのままで、遠くからがっくんを見つめてるだけだった…
偶然が偶然を呼ぶってホントだね♪」
「俺は偶然だなんて思わない。
もしもあの時ひなに出逢ってなくても、必ず出逢う運命だったって思ってる…
だから俺たちの出逢いは『偶然』じゃなくて『必然』!」
がっくんがそう言って私を真っ直ぐ見つめた瞬間、潮風が私の頬を優しく撫でた。
……偶然じゃなくて…必然…?
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