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プロポーズの言葉も嬉しかったけど、それと同じぐらい胸が熱くなって、涙がこぼれそうになる。
でも可愛げのない私は…
「〈tie-up〉のファンって、ものすごく沢山いるんだよ?」
がっくんの言葉に水をさすようなことを言ってしまう。
なのに…がっくんはそんな私を全然気にも留めず、私の手をぎゅっと握りしめた。
「俺とひなを繋ぐものがアーティストとファンっていう関係しかなくても…
必ず俺が何万人っていうファンの中から見つけ出してやる♪」
「……ホントに…?」
「この俺を誰だと思ってんの?(笑)」
相変わらず俺様ながっくん。
何の接点もない、ましてや何万人の中から見つけ出すことなんてあり得ない…って分かってる。
でも…がっくんがそう言うと、何だか本当に見つけ出してくれるんじゃないかと思ってしまう。
がっくんはそんな不思議な力を持っている人。
そんなことを考えていると、突然ふわっと身体が宙に浮いた。
宙に浮いた理由は…お姫様抱っこ///
私は落ちないように慌ててがっくんの首に手を掛ける。
すると…
Chu♪
やっぱり不意打ちのキスは結婚しても慣れることはなさそう///
真っ赤な顔を隠すように俯いていると何処からともなく視線を感じ、私は周りを見回した。
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