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お義母さん
初めて挨拶に行った時のことを今でも覚えてる。
好きな人のご両親に会うのは初めてだったし、何より気に入ってもらえるか心配だった。
がっくんもこんな想いをして私の実家に来てくれたんだって、ここにきてやっと分かった私。
がっくんとお義母さんとの関係はお世辞でも修復したとは言えず、一緒にいてもお互いが気を遣ってギクシャクしていた。
すぐにとはいかないだろうけど…
いつの日か、なんのわだかまりもなく自然に話せるようになってほしい…
だから…私が二人の架け橋になる!
これは私の使命。
「お義母さん!
日本に帰国したら、ぜひマンションの方にもいらしてください♪
あっ、花音ちゃんも遊びに来てね♪」
私はがっくんに許可を取ることなく、お義母さんにそう言った。
二人にはこのくらいの荒療治が必要だと思ったから…
「えっ!?」
「お、おい!」
俯いた顔を上げるタイミングも、目をまん丸にして驚いた顔も…やっぱり親子。
血は争えない///
「頑張ってお料理します♪
ねっ、がっくんも手伝ってね!
そうだ!次のオフの日にする?」
「いや、でも…私は……」
「………暇だったら……来れば?無理にとは言わないけど///」
「えっ?あっ、……うん///
じゃあ…お邪魔させて…もらおうかしら?」
なんだか雪解けは近いみたいです♪
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