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「それでは最後に、みんなで集合写真を撮りたいと思いま~す♪」
Renさんの掛け声で、みんなが1箇所に集まる。
プロのカメラマンさんに指示された通りに動いていたのだけど…
「あ、あの…
申し訳ないんですが、新婦様の隣には新郎様に立って頂きたいんですけど…」
カメラマンさんが困るのも当たり前…
だって…私の両脇にはRenさんとYamatoさんが立っていたんだから…
今にもツノが飛び出てきそうなほど怒り心頭のがっくんが、私の後ろで腕組みをしていた。
「お前ら、誰が主役だと思ってる訳?」
「だって、だって…俺もひなの隣で写りたいんだもーん!」
「俺もRenさんに同~感♪
別に減るもんじゃないじゃないっすか!」
「………………」
がっくんが黙ってしまった今、誰もRenさんとYamatoさんを止めれないと思ったその瞬間、意外な人がその場を治める。
「新郎様さえよろしければ集合写真を撮った後、それぞれお撮りしますけど…
そんな感じでいかがでしょうか?」
治めたのは、一向に仕事をさせてもらえないカメラマンさん。
「すいませんね…ご迷惑お掛けして///
新郎と撮り終わった後でいいんで、それでお願いできますか?
ほら、お前ら、どけどけ!!
……でも、年功序列ってことで撮るのは俺からな♪」
そう答えのはトモさん!
人生初のモテ期到来!?
私は戸惑いながらもみんなの気持ちがやっぱり嬉しくて…
こみ上げてくる涙を必死で堪え、微笑んだ。
「それでは撮りま~す!
はい、チーズ♪」
カシャ♪
こうして私はみんなに祝福されて、世界一幸せな新婦さんになった。
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