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オレンジ色の空を飛び交う漆黒の羽を持つ鳥達・・・。
そんな風景を廃墟と化したビルの屋上から見る者が二人いた。
『ガガ・・・。只今、ある情報が・・・入ってきました。・・・ビッ・・・。またも、自殺が・・・あった・・ようです』
一人は、壊れかけているラジオに耳を傾けている少女だ。
黒というより、灰色に近い髪の毛をしていて、
髪の毛を、後ろで束ねている。
「あぁ、また自殺が、あったみたいだよ・・・カイ兄ちゃん」
少女は、腐りかけの柵に手をついて景色を眺めている少年の名前を呼んだ。
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