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「バカバカ言うな……」
外見は夥しい筋肉と角刈り
色黒の肌と相成ってもうね、どこのマフィア かと……
職業はこのしょっぱい酒場のマスターをしてるの
「そのしょっぱい酒場で食い逃げとかするん じゃねぇよ」
はい、心の中にチャチャ入れない
「腹が減ってはなんとやら、でしょ?」
確か戦が出来ないんだったっけ?
昔の人は上手いこと言うもんだね
正にこれがあたしにとっての前哨戦になるんだから!
「魔法無しがどこで戦するってんだよ……」
「む、それを手に入れる為に戦しにいくんじゃないの!」
「あ……?」
「最近、新しい遺跡が見つかったでしょ?
確か来たの湖畔からせり出してきた……」
・・・・・・・
「エトゥンの遺跡、か?」
「そう!悪名高い魔術師エトゥンのアトリエ……
それが見つけられたんだから行くしかないでしょー!」
そうすればスゴい奴と契約できるかもしんないしね!
もう、夢うはうはですよ!
「ってもなぁ、そこは既に軍に抑えられてる
仮に今から行っても思い出の砂しか手に入らんだろうに……」
「うっさいなぁ……」
「魔力自体はお前さん、高いんだからよ…… 無難な奴と契約しとけ?
そこいらの奴でも契約すりゃあ便利なもんだぜ?」
「るっさい!
あたしは一点大物狙い!
それに間違えて悪魔と契約することにでも なったら……」
・・・
「あぁ、悪魔のやつらは求めるだろうな……
下級な奴ほどそういう趣向みたいだ、上級になれば別の趣向があるみたいだが……」
求めるって何を?って思ったアナタ、悪魔っ て言うのは人間の欲に反応する生き物なのですよ……これ豆知識な!
「まぁ、経験無いんじゃな……」
「セクハラ…… もう死んじゃいなよ……」
「だが、悪魔じゃなくても良いだろう?
この地域には妖精も精霊も居る、魔物とか もな」
・・・・・・・・・
「んー、確かに人でなければ何でも契約は出 来るんだけどさ……」
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