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ノーパンのまま亜光速の勢いでおならを放ち、その力で一時的に超爆発的な瞬発力を得る。最終奥義“リーサルウェポン”。その名の通り、まさにお下劣ファイター・大ピンチもも子の最後っ屁であった。
もも子のラストトライは、非常に微妙な判定となった。パッと見では触れているかどうかわからず、もも子本人にすら明確な手応えは無い。しかもこの試技では着弾地点に埋められているのが全身ウンコのウンチくんであったため、もも子の指に付着するウンチがウンチくんの飛沫である可能性も捨てきれず、成否は何とも言えない。
焦りの色を隠せないまま判定を待つ雲黒斎。不安げな顔で手を洗いパンツを履き直すもも子。それを待ち目を開いたギャラリーも結果が未だ出ていないことにざわつく。その判定はウルトラスロー6000によるカメラ判定に委ねられることとなった。
スローカメラによる判定の結果、落とされたウンコは着地の直前にごくわずかであるものの確かに軌道が変わっていた。即ちもも子の指が、まさにギリギリでウンコに触れていたのである。司会・ドキ胸の名実況と同時に、見る者全てが歓声を上げた!
崩れ落ちるは雲黒斎。涙流すはオゲレツ斎。もも子の世紀の大逆転勝利が今この瞬間達成されたのである。力が抜けてその場に倒れこむもも子にピートは肩を貸した。そしてピートはもも子をそのまま表彰台へと連れ行ったのである。
栄えある総合№1となったもも子の手には、商品である“オゲレツ大百科”が渡された。もも子はオゲレツ斎とウンチくんの許可を得、それをピートとオードリーに譲る。
敗れた雲黒斎はもも子の躊躇いの無い放屁を目にし、それまで忘れていた下ネタに対する思いが脳裏に蘇る。彼も若かりし頃は、下ネタをこよなく愛する1人の無垢なお下劣ファイターであったのだ。
かつての純真さを取り戻した雲黒斎は世界征服宣言を撤回し、今後はこれまでの悪事に対する贖罪の意を込め下ネタの普及のために世界を回ることにするという。そしてそのきっかけとなったもも子に礼を言い、同時に自らの過ちを認めオゲレツ斎らに謝罪したのち、コロッセオを去っていた。
これにて一件落着。めでたし、めでたし。
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