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「…う…」
「う?なんだって?」
「…ぅ………うわぁああああ!!こんなの精神的にも無理に決まってるだろぉおおお!!生徒会長とか真面目に勘違い乙ゥウウウ!!オレもう耐え切れないよ!!辛いよ!!何この仕打ち!生徒会長とか実は馬鹿なんでしょ!?馬鹿なんだよね!?オレちゃんと転校生じゃないって言ったのに!人の話を聞いてくれよ!馬鹿なの?死ぬの?生徒会長なんて生徒会長なんてぇええええ!!イケメンはなんだって許されるわけじゃないんだぜ!!イケメン滅びろ!うわぁああああもうなんでもいいから降ろしてぇええええ」
ああ、自分で何を言ってるか解らないくらい混乱している…。
会長の肩の上でひたすら暴れ背中を何度も殴るオレ、…会長の親衛隊に見つかったらどうなるかなんて知らない。
今のオレにはそんなことどうでもいい。
「…お、おい、転校生?」
「だ…から…、オレは転校生じゃねぇんだっつってんだろうがバ会長がああああああ!!」
散々暴れ、仕舞いには泣き出してしまった。
…オレ何やってるんだろう…。
だが、会長が悪いんだぜ…オレを怒らせちまった会長がな…。
とか言ってるオレはイタい子。
「す…すまん…。えっと…」
肩から下ろし、まじまじとオレを見つめる会長。
…こっちみんな。
なんだか地に足が着いて落ち着いてきたみたいだ。
馬鹿らしい、何をやってるんだオレは。
しかも過激派な親衛隊もちで有名な生徒会長に…うわあ。
これ死亡フラグじゃあないよな…。
「オレは転校生じゃありませんよ…。あそこに居たのは転校生の迎えを頼まれただけで、転校生じゃありません。断じて転校生ではないです」
とても大事なことだから三回言った。
まだ言い足りないけど。
「そう…か」
「はい」
「…………」
「…………」
…沈黙ェ。
何か喋れよ生徒会長…。
居た堪れない。
「…あの、転校生迎えにいかなくていいんですか」
「…あ、ああ…」
「…………」
「…………」
おいおいまた沈黙かよ…。
オレのなけなしの勇気を返せ。
せっかく話題作ったったっていうのに…。
恨めしく会長を睨みつけると、ばつが悪そうに顔を歪める。
そんな顔もカッコイイとかイケメンはお得ですね…。
…別にうらやましいなんて、思ってるけど。
どうせオレは平凡顔だよ。
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