ζ(゚ー゚*ζさようなら、君。のようです

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    ζ(゚ー゚*ζ「あーあ、寒いなぁ」   朝方。   まだ、5時にもなっていない。 日が上る前の暗い時間。 両脇を畑に囲まれたあぜ道で、一人小さく呟いた。   こういう道は街灯も少ない。 頼りは空にぽっかりと浮かぶ月と、星の光だけで。 少しだけ、本当に少しだけ心細くなる。 この間までは、どんなに寒くとも独りでは無かったというのに。   ζ(゚ー゚*ζ「君はどうして、私のことを裏切るかなぁ」   ふと思い浮かんだ顔に頬をふくらませて、文句を言う。 なんだか馬鹿みたいで、思わずあははと笑いがこぼれた。   私が君の未来を閉ざしているだなんて、今頃になってどうしてそんなことを気にするんだか。   ζ(^ー^*ζ「本当に、馬鹿みたい」
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