ζ(゚ー゚*ζさようなら、君。のようです

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    ζ(゚、゚*ζ「あーあ」   こんなことなら、部屋の外になんて出すんじゃなかった。 首輪も手錠も目隠しも、ずうっと着けておけば良かった。   家を出て一つ目の街灯が私を照らす。 後ろ手に持ったナイフがぬらりと光を反射した。     「君が私から離れてしまうなら」     見上げた反射鏡に映った私は、心の底から冷え切ったような、それでいて愉悦に歪んだような。 そういう笑みを浮かべていた。
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