第3話 『きまぐれな時間』

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「そうなんだ、可愛さんも描いてみたら?」 そう尋ねたシンに、可愛は目を丸くした。 「無理無理、絶対無理。 ブログでいっぱいいっぱいなくらいだし、読んでる方が楽しいもの」 「俺も可愛が描いたら読みたいな。うんと濃厚なシーンを」 そう言って可愛の頬に手を触れた樹利に、シンはゴホンと咳払いをした。 「まったく、孫の前でイチャつかないでよ」 「失礼」 と三人が声を揃えて笑い合っていると、キッチンの勝手口がパタンと開き、 「お邪魔しまーす」 とルカが姿を現した。
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