第3話 『きまぐれな時間』

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「樹利さん、その台詞、僕が小さい時もよく言ってたよね?」 「ああ、パリスもシンもアッという間にデカくなりやがったからな。 今やあんまり抱っこしたくない大きさだしな。 だからルカも今の内に抱っこしまくっておかないと」 樹利はそう言ってルカを抱き締めた。 「わわっ、樹利さん、苦しいよ」 ルカはクスクス笑いながらそう言ったあと、「あっ」と思い出したように可愛を見た。 「そういえば可愛さん、まりあがね『ライムの砂糖漬けを分けて欲しい』って言ってたよ」 「ライムの砂糖漬け? 分かったわ、忘れない内に下の倉庫から持ってきておくね」
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