第3話 『きまぐれな時間』

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そう言ってリビングを出ようとする可愛に、ルカが慌てて手を伸ばした。 「あ、ううん、大丈夫。 僕が取りに行くよ。倉庫の棚のところだよね?」 ルカは樹利の膝から飛び降りて勢いよく廊下に出て行き、 「僕も倉庫に行くよ。 ライム漬けの瓶、ルカには重いかもしれないから」 とシンが続いてすかさず立ち上がり部屋を出て行った。 リビングに残された樹利と可愛は互いに顔を見合わせ、「優しい子達」と微笑み合った。
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