第3話 『きまぐれな時間』

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ルカは小走りで廊下に出て、突き当たりにある地下倉庫へと続く扉を開けた。 「わっ、暗い」 真っ暗な空間の中、地下へと続く少し急な階段が目に入り、すぐに電気をつけた。 日が入らないせいか、ヒヤリと涼しく、階段下の棚にはワインの瓶が並んでいるのが見えた。 「ええと、どこかな」 そう言って倉庫の電気をつけた時、 「ルカ」 階段の上からシンの声が響いた。
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