26699人が本棚に入れています
本棚に追加
「シン君、どうしたの?」
「うん、ルカにはライムの砂糖漬けの瓶が重いかもしれないから」
優しい笑みでそう告げたシンに、ルカは口を尖らせた。
「失礼な、僕だって男なんだから大丈夫だよ」
「それは失礼」
シンはクスクス笑いながら階段を降りた。
「それにしても地下も広いんだね」
倉庫の中には、本棚にたくさんの本と、使わなくなったソファー等が置かれ、
突き当たりの棚には梅酒の瓶や、ライム漬けの瓶が並んでいた。
「あっ、これだね」
ルカは張り切ってその大きな瓶を手にした。
最初のコメントを投稿しよう!