第3話 『きまぐれな時間』

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「重いから気をつけて」 そう言ったシンに「平気、平気」と言って瓶を手にするも、その重さに足元がふらつき、本棚に背をぶつけた。 その衝撃でドサドサと本が落ち、シンはプッと笑い、 「ほら、だから言ったのに」 ヒョイっと瓶を片手で持ち、落ちた本を棚に戻した。 「よ、予想以上に重くて驚いただけ。僕が片付けるから大丈夫」 とルカは恥ずかしげに言いながら、本を拾って棚に戻し、その中に『可愛映画出演』と書かれたDVDがあることに「ん?」と目を開いた。
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