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「樹利さん、その映画観たの?」
「いや、可愛からその話を聞いて、絶対死ぬ程ヤキモチ妬くことが目に見えてたから、観てないんだ。
でも、今は若いボーヤじゃないし、平気だけど」
そう言ってコーヒーを口に運ぶ樹利に、ルカは「それじゃあ」と身を乗り出した。
「観てみたいな!可愛さん」
「うん、僕も観たい」
そう言うルカとシンに、可愛は「ええ?」と目を開いた。
「や、やだな、恥ずかしいよ」
「今もカワイイ可愛さんなんだから、若い頃はもっとかわいかったんだろうね。
若くてカワイイ可愛さんに会いたいな」
そう言って哀願するような目を見せたルカに、可愛はキュンと胸を詰まらせた。
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