第3話 『きまぐれな時間』

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「も、もう、やめてよ、ねぇ樹利?」 と樹利を見ると、気が付くとテレビの真ん前に張り付くようにして座っていた。 「……え、樹利?」 「ああ、なんてカワイイ二十歳なんだ。こんなカワイイ二十歳の女の子は世界中探してもどこにもいないな」 熱っぽくそう告げる樹利に、ルカが少しムキになって身を乗り出した。 「まりあも世界一カワイイ二十歳だよ」 「ルカたん、それは可愛の血肉で作られたからだよ」 目を光らせながらそう告げた樹利に、ルカは呆然としながら「そ、それは失礼しました」と漏らした。
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