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やがてフランス語の台詞を口にする二十歳の可愛に、シンは「おーっ」と手を叩いた。
「この頃から話せたんだね」
「あ、でも、この頃はまだまだで、脚本を見ながら確認してって感じだったの」
ルカは「へぇ、でも可愛さんすごいなぁ」と頷きながら日本語の字幕を見て、安堵の息をついた。
「字幕があって良かった、僕、フランス語分からないから」
そう告げたルカに、樹利と可愛とシンは「ええ?」と目を見開いた。
「ルカ、フランス語分からないのか?」
「えっ?どうして?分からないの?」
「だって世紀の天才だよね?」
勢いよく詰め寄る皆に、ルカは眉をひそめた。
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