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「へぇ、可愛さんは卓也君に片想いする役なんだね。卓也君も若い、ホント美少年だね」
感心しながらそう言うシンに、樹利は露骨に眉をひそめた。
「……にしても、どうして可愛が卓也に片想いするって設定なんだよ?
どう考えても逆だろ?」
不愉快そうにそう漏らした樹利に、ルカは「まあまあ」とその背を撫でた。
「樹利さん、これは映画、フィクションだから」
言い聞かせるように言うルカの姿に、シンがプッと吹き出した。
「って樹利さん、小さな子供に諭されないでよ」
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