26654人が本棚に入れています
本棚に追加
/2141ページ
それでも樹利は面白くなさそうに腕を組みながら、画面を見据えた。
映画はやがて終盤となり、卓也が他の女の子からの告白を承諾し、それを目撃した可愛がショックで逃げ出す。
その時、卓也は初めて幼馴染である可愛のことを好きだったことに気付き、
『待てよ』
と可愛を追いかけ、その手首をつかんで、強く抱き締めて、
『好きだ』
と熱っぽくそう告げて、キスをする……
場面になる直前で、
樹利がブチッとテレビを切った。
最初のコメントを投稿しよう!