第18章 『GIFT』

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「樹利さんとかもすごく優しいんだけどね」 「うん、そうなんだけど、樹利さんは『優しい人』って感じがしないよね。優しいんだけど」 「確かに、『優しい』ってワードよりも『色気たっぷり』って言葉の方が先に出るよね」 「そうそう。その点、シン君は本当に『優しい』って感じがする」 「それって男としてはイマイチっぽいよね」 小さく笑ってキッチンの勝手口を開けたシンに、美咲は慌てて背中のシャツをつかんだ。 「イ、イマイチなんてことないよ。すごく素敵なことだと思う」
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