第4話 『女子高生野々山りおの観察記録』

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「参考書を……一緒に買おうって話しになって……」 頬を赤らめながら言い訳がましくそう告げるシンに、りおは思わず笑った。 「そうなんだ、 早く待ち合わせ場所に行かないと、遅れちゃうよ」 そう声をかけると、シンは「うん」と頷いた。 「でも、樹利さんと一緒に車で来たから、早く着いちゃったんだ」 腕時計を見ながらそう言ったシンに、りおは目を輝かせて身を乗り出した。 「えっ、樹利さんもいるの?どこに?」
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