26695人が本棚に入れています
本棚に追加
「まりあ、今休憩中なの?」
「ううん、今日の仕事は午前中だけ。午後からルカの為に可愛ちゃんとケーキを焼いたのよ」
そう言ったまりあに、ルカは、わあ、と声を上げた。
「嬉しい。そんなこと聞いたら、お腹すいた」
そう言ってまりあの手を掴んだ。
「樹利もそろそろ休憩に入ると思うから、皆でお茶にしようね」
優しい笑顔でそう言うまりあに、ルカは「うん」と頷いた。
それはいつもの、
他愛もない午後の光景だった。
最初のコメントを投稿しよう!