第2話 『恋する夜』

14/41
前へ
/2141ページ
次へ
ルカは「タツキくん?」と嬉しそうな声を上げて、受話器を手にした。 「もしもし?」 生粋の白人少年が『もしもし』と普通に言う姿が、少し可笑しく愛らしい。 「うん、えっ?いいの? 行く行く、ありがとう。じゃあ、用意して待ってるよ!」 ルカはそう言って電話を切り、 「聞いて、パパ! タツキ君の家でテントを買ったから、庭にテントを張ってバーベキューをするんだって。 で、僕にも泊まりにおいでって言ってくれたんだ!」 と嬉しそうな声を上げた。
/2141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26728人が本棚に入れています
本棚に追加