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魔法のスペシャリストである上級魔導師のなかでもトップクラスのSランクの称号をもつ狭間 夢人(ハザマ ユメト)が設立したラオがあった。
そのラオの名前は『ラグマナ』
リーダーである夢人は有名ではあるが、
『ラグマナ』はまだ、下から2番目であるDランクのラオである。夢人がリーダーでありながらランクは低いのは、設立してからまだ半年であり、人数も少ないからかもしれない。
そのラグマナの建物の中で、ゆったりとした椅子に座りながら、机に置いてある資料を眺めている男がいた。
「明日が楽しみだな。」
フフッと嬉しそうにほんのり笑みを浮かべながら、机に用意した湯気が漂うブラックコーヒーを一口飲む夢人。
新品に近い状態である光沢のある机にコーヒーカップの隣に置いてある資料をもう一度見る。明日入団予定の者の資料でもあり、夢人の古くからの知り合いである青年の資料である。
青年とは明日、8時にサルコーニ公園で待ち合わせの予定だ。
「目覚ましセットしなくちゃ。」
誰もが憧れ尊敬するSランクの称号をもつ上級魔導師は、目覚ましか、誰かに起こしてもらわなければ起きれないのだった。
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