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学校から20分歩くと、俺たちの住む笹南荘につく。
一見ボロアパートにしか見えない笹南荘は、中身もボロい。
ちなみに玄関と台所と風呂が共用になっている。
幽霊が出てもおかしくないようなところだが、お金を無駄遣いできない俺にはここしか居場所がなかった。
「おぉーっ、瀬波おかえりーっ!」
靴を脱いで笹南荘に入ると小樽が走ってくるのが聞こえた。
「わぁ!?」
そして悲鳴が聞こえたかと思うと静かになった。
「どうされたんでしょうか……?」
「さぁ……」
山田がいそいそと廊下を歩いていく。俺もそれに続いていくと、そこには床にめりこんだ小樽がいた。
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