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走った小樽の体重に耐えきれなかった床が落ちたというところか。マジでボロいな。
「お、小樽くん!」
山田が急いで小樽を抱きかかえる。が、うまく救出できないようなので俺が引っ張った。
「いやぁーっ!もう、笹南荘も寿命だね!」
「床板直しておけよ」
そのままにしておいたらまた小樽がめり込むことはわかっている。
「手伝って!」
「ヤだよ」
「ヨリカちゃんが頼んだら手伝うくせによーっ!」
ヨリカは山田の名前だ。
「笹南荘に女の子が一人しかいないからってヨリカちゃんばっか贔屓すんなよ!」
「男なんだからそうなるだろ」
山田贔屓になるだろ。と、思っていたらそういうわけでもないようで、全員で5人の学生が下宿しているのだが俺以外に山田のことを気にかけてるやつはいない。
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