第一章

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「なんか親戚の家に明日から行くんだって」 「それは日帰りとか?」 「いやぁ、一週間ほど行くらしいよ」 わりと長いじゃん。 そんなことも言ってもらえないなんて、もしかしなくても山田に嫌われてるんじゃ……。 考えたくなくて無心になって釘を打つ。打つ。 「おっしゃーっ!完成!」 「見た目悪いな」 床が日に日にごつごつしていくんだが。 素人の俺たちに完成度を求めても仕方ないか。 「そういえば郵便物に瀬波宛ての手紙来てたよ!」 そう言って小樽はポケットから封筒を出した。 これを渡すためにわざわざ走ってきたのか?だったらもうバカだ。
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