不幸の始まり~兄が大罪を背負っていた事実~

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「では七魔について教えましょう」 「させるかぁぁぁぁ{雷鳴よ、轟け、唸れ、全てを雷光で焼き尽くせ、降雷}」 「陛下も人が悪い、こんな物を僕に持たせるなんて、まぁ君を押さえ込める自信は無かったから貰ってきたんだけどね」 アルドネルドさんは指に填めていた指輪を外してお兄ちゃんに投げた。 「ぐあ……なんだ…これ」 指輪がいきなり大きくなってお兄ちゃんを拘束したと思ったら丸くなっちゃった。 「お兄ちゃんに何するんですか!?」 「大丈夫、あれは拘束魔具だから死んだりはしないよ。まぁ声も姿もあっちからは見えるけどね」 「そう…なんですか」 (ネルア、気をつけなさい。この男からとてつもなく気持ち悪いものを感じるわ) 「僕はこの時を待っていた、さぁ僕に七魔の力を、愚者の指輪よ彼の中にある悪魔を解き放ちたまえ」 お兄ちゃんを包んでいる指輪が真っ黒になった。見るだけで死にそうなる 何かの七体出てきた 「何…これ…?」 「これが七魔です。傲慢はルシファー。嫉妬レヴィアタン。憤怒はサタン。怠惰はベルフェゴール。強欲はマモン。暴食はベルゼブブ。色欲はアスモデウス。この七体が本来君の中のいて絶対的な力を得れる筈だった。」 「だった?」 (この男七魔を奪う気ね)
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