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「ってことは、せっちゃんは今まで書いた小説全部、完結させてきたんだよね?」
彼は弁当袋からプリンを取り出して食べ始めた。
「ノートに書いてた分はね。あ、でも、携帯で書くようになってから、書きかけのままストップしてるのが何本か……」
私が言いかけると、
「『完結させるのが当たり前』って、今言ったばっかりじゃん?」
伊達くんの鋭いツッコミ。
そして彼は、いつの間にか顔をやや上向きにしてプリンをかきこんでいた。食べるの速いよ。
私が反論しようと口を開い時、
「伊達くーん、ちょっと手伝ってー」
離れたところから女の子が声を張り上げてきた。
「わかったー。今行くー」
伊達くんはさっと席を立ち、
「ってわけで、明日、最初に書いた作品見せて」
呼ばれたほうへ行ってしまった。
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