小説を書くコツ

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「やっと設定してくれましたね。あらためてこんにちは。堕天使アンシエルです。よろしくお願いします」  いつの間にか現れた『堕天使アンシエル』。先ほど設定したとおり、白いネグリジェのような服を着て、背中にはカラスのような黒い翼が生えている。 「ど、どうも……」  私は戸惑いながら頭を下げた。 「伊達です、よろしく」  伊達くんも食べる手を止めて会釈した。 「わたしのことは、親しみをこめて『アン様』って呼んでね。……で、あなたは誰さんでしたっけ?」  え……。勝手に夢の中に出てきたり、メール送りつけたりしておいて、今さら『誰ですか』ですと? 「私は……小川節子、です」 「はい、よくできました。さっさと名乗れば良かったのに。第一印象は大事ですよ?」  なんなんだろう、この人。いちいち偉そうに言ってくる。
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