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その羽織の集団は、私のところに来ると
思われたが、予想は大ハズレ。
その人達は、私を通りすぎて行く。
予想が外れた事は、悲しいけど、それはそれで良かったよ。
私は、ついさっき思い出したのだ。
あの集団が何なのか。
新選組だ。
私は、自分が本当に江戸時代に来た事を実感した
私が、安心していた矢先
あの例の男五人組がまたやってきたのだ。
「また来たんですか?そろそろ諦めてください。大人げない。」
私は、イラっとしていたために怒鳴っていた。
「ったく、どこまでもムカつく餓鬼だ。よし、今度こそやるぞ!」
男達五人は、また刀を抜いて私に向けた。
今度こそ、ピンチだ。
しかも、男達が私の回りを囲んだため、逃げられない。
誰か…神様、助けて!
こんな、ところで死にたくないよ。
男の内一人が、私に近寄り、刀を振り上げようとした。
私は、死を覚悟した。
さようなら、家族も友達もみんな。
しかし、次に聞こえたのは男達の悲鳴だった。
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