1、突然の出会い

9/19
111人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
その羽織の集団は、私のところに来ると 思われたが、予想は大ハズレ。 その人達は、私を通りすぎて行く。 予想が外れた事は、悲しいけど、それはそれで良かったよ。 私は、ついさっき思い出したのだ。 あの集団が何なのか。 新選組だ。 私は、自分が本当に江戸時代に来た事を実感した 私が、安心していた矢先 あの例の男五人組がまたやってきたのだ。 「また来たんですか?そろそろ諦めてください。大人げない。」 私は、イラっとしていたために怒鳴っていた。 「ったく、どこまでもムカつく餓鬼だ。よし、今度こそやるぞ!」 男達五人は、また刀を抜いて私に向けた。 今度こそ、ピンチだ。 しかも、男達が私の回りを囲んだため、逃げられない。 誰か…神様、助けて! こんな、ところで死にたくないよ。 男の内一人が、私に近寄り、刀を振り上げようとした。 私は、死を覚悟した。 さようなら、家族も友達もみんな。 しかし、次に聞こえたのは男達の悲鳴だった。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!