111人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
その人は、一瞬にやっと笑うと
「どういたしまして」
と、言った。
浅葱色の羽織を着た男五人は、何やら話している
「こいつをどうするか。」
長髪で黒いポニーテールをした男が言った。
「俺は、副長の指示に従います。」
同じく長髪で、下に一つ結びをしている男が答える。
この人は、真面目そうだなぁ。
「てめぇ、何でそんな格好してやがる。」
黒いポニーテールの人に睨まれた。
こ、怖い…。
この人、鬼だよ。
「こ、これは制服です。何がおかしいんでしょうか。」
私は、必死に答える。
「そのひらひらしてんのは何だ?」
今まで黙っていた赤髪の一つ結びで長身の男が、
私の制服のスカートを珍しそうに見ながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!