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私は泣き止み、みんなの話に耳を傾けた。
「いいだろ?土方さん。女の子が一人で悩んでんだ。助けてあげないわけ行かねぇだろ。」
原田さんが土方さんに頼んでいる。
「おまえはどうしたい?」
土方さんが私に問う。
「私は…。正直、知らない人のところにいきなり住むって言われても困るんですけど、でも。みなさんがいいなら。私がここに住んでもいいなら、お願いします。」
私は、深く頭を下げた。
「顔を上げろ。」
土方さんに言われ、顔を上げる。
「部屋を一つ貸すから自由に使え。後は…。おまえの身柄はどうするか。女が新選組にいたら問題だよな。」
「男装させるのはどうだ?」
藤堂さんが言う。
「え?私、男装なんて…」
「普通に預かりでいいんじゃねーか?土方さん。」
永倉さんが言う。
「あっ、それで良いです。」
「じゃあ、おまえは今日から新選組預かりだ。いいな?」
「はい!」
こうして、私の長い長い新選組との生活が始まった。
そして、新選組との出会いは私の運命を変えようとしていた。
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