2、赤く染まる羽織

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眩しいな。 今日は天気が良いみたい 私は、少し和の雰囲気を漂わせた布団から出た。 私は、昨日。 この江戸時代にタイムスリップしてしまったのだ。 とりあえず、昨日土方さんにもらった袴を着てみる事にした。 女だから普通は袴なんて着ないが、「女物は動きにくいから嫌だ」と言ったら袴を買ってくれた。 私は、袴を出した。 しかし、袴の着方が分からなかった。 着物の着方すら知らない。 どうしよう。 困ったなぁ…。 ふと、襖を見ると誰かの影が通りすぎるのが見えた。 丁度いい、あの人に聞こう。 襖を開ける。 部屋の前を通りすぎたのは、斎藤さんだった。 「あの…!斎藤さん。聞きたい事があるんですけど。」 「聞きたい事?」 「えっと…袴の着方が分からなくてですね。」 「何だ。そんなことか。袴を貸せ。」 私は、袴を斎藤さんに渡した。
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