2、赤く染まる羽織

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斎藤さんは、丁寧に私に袴の着方を教えてくれた。 「ありがとうございます。これでやっと着れます。」 「そうか。」 斎藤さんは、部屋から出ていった。 しばらくして着替え終わった。 そういえば、私って何すればいいんだろうか。 特にすることなんてないしなぁ。 とにかく、みんながいるところに行ってみようかな。 私は、みんなのいる広間に行った。 「あ、心音か。おはよう」 原田さんだ。 あれ?いつの間にか呼び捨てだわ(笑) 「おはよーございます」 私は、とりあえず座る。 何故だか知らないけど、みんな真剣な面持ちだ。 し、仕事の話かな…。 私がいてもいいの? 邪魔にならないようにしなきゃな。 私は、ちらっと幹部のみんなの話を聞いていた。 「で、どうするか。」 土方さんが言う。 話を粗方まとめると、新選組は少し前に長州藩の間者を捕らえたらしい。 長州藩の人たちは、京の町に火をつけ、混乱に乗じて天皇を誘拐する計画を立てている最中。 その陰謀を阻止するために新選組は出勤との事だ。
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