112人が本棚に入れています
本棚に追加
斎藤さんは、丁寧に私に袴の着方を教えてくれた。
「ありがとうございます。これでやっと着れます。」
「そうか。」
斎藤さんは、部屋から出ていった。
しばらくして着替え終わった。
そういえば、私って何すればいいんだろうか。
特にすることなんてないしなぁ。
とにかく、みんながいるところに行ってみようかな。
私は、みんなのいる広間に行った。
「あ、心音か。おはよう」
原田さんだ。
あれ?いつの間にか呼び捨てだわ(笑)
「おはよーございます」
私は、とりあえず座る。
何故だか知らないけど、みんな真剣な面持ちだ。
し、仕事の話かな…。
私がいてもいいの?
邪魔にならないようにしなきゃな。
私は、ちらっと幹部のみんなの話を聞いていた。
「で、どうするか。」
土方さんが言う。
話を粗方まとめると、新選組は少し前に長州藩の間者を捕らえたらしい。
長州藩の人たちは、京の町に火をつけ、混乱に乗じて天皇を誘拐する計画を立てている最中。
その陰謀を阻止するために新選組は出勤との事だ。
最初のコメントを投稿しよう!