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私は、考え込んでいた。
しかし。
手に違和感を感じ、見てみると。
手には、あの時の簪が握られていた。
私は、簪をとりあえずバッグに入れる。
何故だか知らないけど、
バッグが近くに置いてあった。
きっと、私があの時に持ってたからだよね。
私は、辺りを見回した。
草原というか、森というか…。
遠くには、建物がたくさん見える。
ここは、町から外れた場所なのかな?
私は、とにかくバッグを持って適当に歩いてみた。
ジャリッー…
砂を踏む音が聞こえる。
足音だ。
…誰?
私は、はっと後ろを振り返った。
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