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「じゅんー今日の部活何時に終わるのぉー?」 部室内に部員ではない人物の甘ったるい声がひびく。 「6時ぐらいかな、遅いから待ってなくていいぞ」 「一緒に帰りたいから萌まってるぅ!!」 すると彼女は嬉しそうに自分の教室に戻っていった。 「はぁ…」 (先輩ためいきついた…?) 「潤先輩、どうしたんですかー?」 本当は彼女さんを見たせいでイライラしてるけど、なるべく普通に話しかける。 「俺部活ある日にあいつと一緒に帰るのやなんだよ」 苦笑いをうかべる先輩 いままで何度も彼女さんといるところを見てたけど先輩のそんなカオ見たことなかった。 「練習終わったあと、疲れてますもんねー」 「いや、まぁうん。そんなかんじ。」 ?? 煮え切らない感じがちょっと嫌で 「教えてくださいよー!」 って頬を膨らませた 先輩は「うるせ」 って私を小突いた それだけでドキドキしちゃうあたしは ホントに恋してしまったんだなぁと実感する。 叶わない恋とわかっていても あたしは先輩への思いを消せなかった。 だからせめて このまま、このまま 諦めはしないけど、進展もしなくていい。
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