鬼畜は食物連鎖の頂点らしい

3/30

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
 俺ことロッドと、その使い魔である鬼畜魔人シャールは、とある街道を農家の荷馬車で移動中だ。  基本的に金がない俺達は、街道の途中で運良く濃夫を掴まえ、近くの村まで乗せてもらっていた。  どこまでも続くようなレンガ道と、その周囲を彩る草原の淡緑、そして初夏の青い空……荷馬車に積まれた藁〔ワラ〕に寝転び、ぼんやり眺めて、今日何回目かの欠伸をする。  のんびり漫遊中……と言うには、いささか退屈過ぎではあるが、それでもシャールにイジメられる事を思うと、だいぶマシだ。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加