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俺ことロッドと、その使い魔である鬼畜魔人シャールは、とある街道を農家の荷馬車で移動中だ。
基本的に金がない俺達は、街道の途中で運良く濃夫を掴まえ、近くの村まで乗せてもらっていた。
どこまでも続くようなレンガ道と、その周囲を彩る草原の淡緑、そして初夏の青い空……荷馬車に積まれた藁〔ワラ〕に寝転び、ぼんやり眺めて、今日何回目かの欠伸をする。
のんびり漫遊中……と言うには、いささか退屈過ぎではあるが、それでもシャールにイジメられる事を思うと、だいぶマシだ。
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