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「おはよう。これ…プリント、1年間の活動内容が書いてるから。良かったら君もどうぞ」 咲夜は渡されたプリントよりも教授に目がいってる。 こんなに身だしなみ整ってんのに、どこから色気が出てるんだよ!胸板が開いてる訳でも、首が露出されてる訳でもないのに!と言う様な目で見てる事に、少し吹き出しそうになった。 その気持ちも分かるけどな。 昨日4時間くらい話してて、やっと慣れたくらいだもん。 「有り難うございます、先生綺麗ですね。失礼ですが、ご結婚の方は...?」 「…君に教えても、私は何も得しない。講義についての質問があったら、今日の見学の時にでも聞いてくれ。じゃあ、失礼」 ポカンと口を開けた咲也が「ミステリアスね」と呟いた。 ――――――― ――――――――― 「今日の集まりは、この講義を知って貰う為に開いた物だ。尚、未成年者の飲酒、酒の飲みすぎは禁ずる。他にも、羽目を外しすぎない様に。私はあっちの方にいるから、何かあったら呼んでくれ。以上」 居酒屋、と言うのだろうか。 結構オシャレな雰囲気の店で、ゼミについての質疑応答をするらしい。 教室でも良かったんじゃないのか、別に。 それにしても、佐伯教授...昨日の温和な性格とは正反対だな。無表情だし、何考えてるか分かんないし…。
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