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ここでも発揮される人見知り。 咲夜は、用事があるとかで来れなかったらしく俺は華麗に一人ぼっちを決め込んでいた。 辺りを見渡すと、仲良さげにはしゃぐ先輩が酒を煽り、見学者は熱心に、このゼミについての話を聞いている。 俺、ここにいる意味あんのかよ。 そう思いながら、チビチビとレモンティーを口にする俺は再び辺りを見渡す。 そんな中、視界に写ったのは少し離れた所で煙草を吸う教授の姿だった。 淋しさ故、レモンティーの入ったグラスを片手に教授の隣へ腰をかけた。 俺の存在に気付いた教授は、ちらりと視線を送るも直ぐに窓の外へと目を向けてしまう。 彼の視線の先には、真っ暗な夜空があった。 「あの...教授。何か飲みます?」 あまりの気まずさに躊躇しつつも、グラスを差し出すと彼は煙草の火を揉み消し「ウィスキー」と呟いた。 ウィスキーの入ったボトルを傾け、グラスに注ぐ。 「...ありがとう。」 「失礼ですが、車の方は...?」 「ああ、酒を飲もうとしてたからマンションの駐車場に置いてきた。心配してくれたんだ?」 「ええ、まぁ一応。」 無表情だった彼が、フッと一瞬だけ微笑む。その笑みが酷くまぶしかった。 「高下、サークルの人達と話さなくていいのか...?私と一緒にいても楽しくないよ」 「いいです、騒ぐのとか苦手なので。寧ろ、教授といる方が落ち着きます」
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