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「またこれはド直球に聞いて来たな。でも今は秘密。仲良くなったら教えてあげるよ」
そう口にした彼はコップの持つ所を細い指で撫でながら、目を細めた。
正直言うと、めちゃくちゃ仲良くなりてぇええええ!
こんなかっこいい大人になりてぇよ!!!
キラキラした視線を送ると、教授はいつものポーカーフェイスを崩しフッと笑う。
「君、本当に珍しいな。ほら…私基本一人で過ごすタイプなんだよ。自分にもそれが合ってると思ったから、別に周りと親しくはしなかったんだけど…なんだろうね…心地いい」
ちょっと待って。
素 敵 す ぎ る !
俺に手渡そうとしたキーに視線を落とした彼が、何処からかガラスで出来た星のキーホルダーを取り出し付けてくれた。
「...はい、大和君の」
名前呼ばれた...!
最近ずっと「高下、おい高下」とばかり呼ばれてたから新鮮すぎて泣きそう。
「ありがとうございます。でも、教授がいない時に入っちゃダメなら俺が持ってても意味ないじゃないてますか」
「誰も私がいない時に入っちゃダメなんて言ってない。さっきも言ったろ、いつでも入っていいよって。」
だったとしても、教授がいない時にこの部屋に用なくね?
「まあ持ってて、いつか必要になるかもしれないから。」
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